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mountain

2015年8月 9日 (日)

山を目指す理由

初めての海外と登山(というかトレッキング)はニュージーランド。1999年だったと記憶しています。

ミルフォードトラックの端くれにある現地日帰りツアーに参加したのが初めてでした。

そこから10数年後。

2013年5月に、キナバル山に行きました。

Dscf0549


きっかけは、、、

なんだろう??

なんとなく、富士山より高い山に登りたくなった。

それだけかもしれません。

しかし、キナバル山頂で見た光景は本当に素晴らしかった。

ノースピークからロウズピークにかけての岩肌を歩いているうちに、気がついたら「次にいかなきゃ」と思い立っていました。

で、次は、お決まりのようですが、、、

2014年2月に、キリマンジャロ山。

Dscf0497


これはツアーには乗らず、現地手配会社に直接アクセスし、1人で山に挑んできました。

といってもガイドとポーターが計6人つきましたけど。

ルートはマチャメルート。

この年は天候不順で、初日の夜からアタック日まで、毎晩暴風雨。

体を濡らして寝たこと、寝不足も祟って、2日目から重度の高度障害に。

でも、ド根性でウフルに行ってきました。

高度障害に5日間も付き合わされると、もう殺してほしいと思うくらい辛くなります。

ええ、本当に死ぬかと思いました。

で、今回2015年7月に、エルブルース山。

Dscf1467_2

別に7サミッツを意識してたわけじゃないんですが、7月に行けそうな6000mクラスの山がちょうどここだったんですよね。

今回は山小屋泊だったので天候に左右されずに爆睡できたので、高度障害もほどほど。

元気に登頂してきました。

で、本題ですが、

なんで私が海外の山を目指すのかといいますと、

正直、登山というプロセスに第一義を置いているかというと、

別にそういうわけでもなかったりするんです。

海外旅行するくらいだったら、強烈な記憶の爪痕を残したい。

現地の人々や文化に、ズボっと入り込みたい。

これを実現するのに、登山というプロセスはとても便利だということなんです。

あと、決定的な目的のひとつ。

ガマンならない苦労の先の、目的達成の喜びを感じたい。

数日間かけて、天気と高度と体力と戦う。

日本でも同じようなプロセスは踏めるけど、

高度となると、海外を目指さざるを得なくなる。

人って、なんで高いところに行きたがるんでしょうね。

ええ、本当に不思議です。

私が元来、持久力系スポーツが非常に苦手です。

それはいまでも同じです。

こんな私が登山してると、昔の同志が知ったら恐らく腰を抜かすでしょう。

でも、山を目指してしまう。

苦手ながらも、私になりに歩みを重ねて、体力の限界と強烈な達成感を得て、

協力していただいた現地の皆さんと気持ちを共有できるのに、

登山というプロセスが、ピタっときたんですよね。

本当、偶然だと思います。

特に人が驚くようなチャレンジをしようなんて思っちゃいませんが、

時間とお金が許す限り、このプロセスを追い求めていくことになるだろうかと。

でも、、、

どこでもいいから、

一度ヒマラヤは登ってみたいなぁ。。。

2015年8月 8日 (土)

自分を振り返る登山

7月下旬から8月にかけて、ロシアのコーカサス地方にあるエルブルース山に行ってきました。

前回キリマンジャロ山に行った時は、現地手配会社さんとうまく調整ができたために、完全に個人登山の体裁でチャレンジできましたが、

今回はロシア。

027

英語がほとんど通じないという噂に加えて、事前のビザ取得にも苦労するとか、滞在小生を出さねばならないとか、現地エージェントがみつからないとか、そもそもミンボディ空港までどうやっていけばいいのかとか、もう分からないことだらけ。

それでも諸所の理由からこのタイミングで大きな休暇がとれることもあり、ここで長期海外遠征をやらないわけにはいかない。

上記理由を鑑みたところ、今回は日本の会社さんにお世話になることにしました。

正直いうと、ツアーの体裁の登山は、非常に苦手なんです。

自分が山をやっておきながら、なんですが、

知った仲間ならなんてことないことなのに、

見知らぬ人の、山屋特有の妙な価値観の強要が、私には耐え難いストレスになるもんでして。。。

過去経験の美化、素人や自分に意見する人への徹底的な批判、

なんでこんな感じになっちゃうんだろう?

特に議論もしたくないし、だからといって納得のいかない妙な忠告に頷くのもどうかと考えると、会話するのにいろいろな思考回路がグルグル演算をはじめてしまう。。。

「この人にいろいろ教わろう」と腹をくくっていればどうってことないことですけど、人間関係はこうは行きません。

今回の不安は、登頂できるか否かではなく、実はここだったりしました。

で、実際に集まった人達と、一連の旅に出かけてきました。

Dscf1470


違和感がまったくなかったと言えばそれは嘘ですが、

それでも同じ目標を達成しようとみんなが意思共有したこともあり、

それなりにいい時間を過ごすことができました。

正直、ホッとしました。。。

しかし、ガマンならない違和感すべてを拭いきれなかった。

一部の参加者が大口を叩く一方で、それが行動に伴わない。

そのギャップが、私をストレスとして苦しめてきました。

それでも私たちはチームです。

みんなで力をあわせて、生きて帰ってこなければならない。

私は本当なら、1人でロシアに行きたかったけど、旅のスキル不足でそれが適わなかった。

目的はヨーロッパ最高峰登頂の実現。

旅の要素はオマケみたいな感じで考えていました。

キリマンジャロ登山の際は、度重なる悪天候、

暴れるテントの中でびしょ濡れになりながら眠れない夜を過ごし、

早くも2日目から重い高度障害との戦いが始まりました。

それでも、ガイドとポーターのタンザニア人の励ましのおかげで、本当に死に物狂いの形相でウフルピークに辿り着けました。

ムチャクチャしんどいプロセスを超えて、目的を達成する。

そんなことができれば、理想そのものの旅になるはずでした。

不思議な違和感を抱えながら、帰国後、あるテレビ番組をみました。

イモトがマッキンリーにチャレンジした、あれです。

観てて、涙が出ました。。。

目的をひとつにした、チームの見事な一体感。

担がれた神輿であるイモトのスタンスを、全員が理解しているんでしょう。

高度障害で落ち込んでいるイモトを励まそうと実施された「C4LIVE」には、

本当に涙が止まりませんでした。。。

バラエティ番組でこんな感じになったのは、初めてかも。

それと同時に、

自分がチームを意識してチャレンジしていたのかという自分への問いかけに、妙な恥ずかしさを覚えました。

そりゃ相手にも問題がなかったとは言えない。

でも、自分はフォア・ザ・チームに全力だったか?

それをメンバに伝える努力はしたのか?

なにより、自分の懐の小ささに、本当に落ち込みまして。

難しいアプローチですが、私なりにチャレンジすべきだったなぁと。

この先、どんな登山が待っているか分かりませんが、

これをいい教訓にしなければなりません。

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